【スマホ修理】あなたのiPhoneにTrue Tone機能はありますか?
iPhoneの修理と機能に関する記事です。
洗練されたデザインと直感的な操作で根強いシェアを持ち、2007年に初代が発売されてから今日まで、ほぼ毎年のペースで新機種がリリースされ続けています。
そんなiPhoneですが、8以降から「True Tone」という機能が搭載されていることはご存知でしょうか。今回はそんな機能の紹介です。
目次
True Toneとは?
この機能は、カメラの機能とディスプレイの表示機能の2つの技術をまとめて指します。
簡単に説明すると、より見たままに近い写真が取れる機能と、周囲の状況によってディスプレイの見え方を調節する機能の2種類です。
カメラのTrue Tone機能は、カメラが普段自動でやってくれてることなので、私達がiPhoneを使っている上で特に意識することはないと思います。
今回の記事ではディスプレイのTrue Tone機能について掘り下げていきます。
ディスプレイのTrue Tone機能は、前述の通り見え方を調整する機能です。
カメラのTrue Toneと違い、ユーザー側の設定でオンオフが可能です。
「設定」アプリの、「画面表示と明るさ」に「True Tone」のオンオフの項目があります。
また、画面上部を下に引き下げて表示する「コントロールセンター」からも、画面の明るさを調節する太陽のマークを長押しすることでTrue Toneのオンオフを変更できます。
True Toneの具体的な例を挙げると、この機能がオンになっていると電球や日差しのような暖色の下では画面に黄色みがかかり、蛍光灯のような寒色の下では画面に青みがかかります。
こうすることで、ディスプレイに表示される色を普段人間が感じる色に近づけています。
この機能のせいで逆に「なんか見え方が変だな」「黄ばんで見えるな」と気になる人はこの機能をオフにしていると思うのですが、買ったままで何も設定していなければこの機能は基本オンのままです。
ここまでが前置きなのですが、このディスプレイの色味調節機能が失われてしまう場合があることも是非知っておいていただきたいです。
True Toneが無くなってしまう原因は?
一つは、故障です。
このTrue Toneのセンサーは、インカメラ(自撮りする方)の横についています。
そのため、落下による衝撃や画面の破損で機能が故障する可能性はあります。
もっとも、この場合X以降であればFace IDの故障のほうが圧倒的に多いんですけどね。
「可能性がある」という書き方をしましたが、故障・破損でTrue Toneが消失される事例は、私が見てきた限りではありません。
そして、今回ご紹介したいのが二つ目の理由なのですが、
非正規店での画面交換によってTrue Tone機能は殆どの場合消滅します。
画面を新しくするのとTrue Toneになんの因果関係があるんじゃいって感じですが、このTrue Toneは画面側のチップに埋め込まれていて、更に本体側に紐付けされているのです。
要するに、買ったときのオリジナルの画面以外のものに交換してしまうとこの機能が使えなくなってしまうということです。
ちなみに設定画面からも「True Tone」の項目が消滅します。コントロールセンターからもです。
「修理歴無し」を謳っているにも関わらず、もしTrue Toneが無い中古端末に出会ったら…?
つまりそういうことですね。
True Toneがなくなるとどうなる?
前述の通り、画面の見え方を調整するだけの機能なので、この機能が消えたからと言って本体の動作に悪影響を及ぼすことはありません。
なので例え修理で消えてても気にしていないと気づかない人がほとんどかと思います。
ただ、オリジナルのパネルか、修理歴があるかどうかはこの機能の有無で簡単にすぐ分かってしまうため、アップル正規店で修理をお願いするときや、中古ショップで買取査定してもらうときの査定額に影響を及ぼす可能性は十分にあります。
非正規の修理店でも店舗によってはTrue Toneを使えるように交換してくれる店もありますが、そういった店舗はあまり多くないのが現状です。
画面修理・交換の際、こういった説明ちゃんと受けていますか?
無くなったTrue Toneって直せるの?
コピーパネルがTrue Toneに対応してなかったり専用の機械が必要だったり、非正規店でTrue Toneの移植が出来ない理由はお店によって様々です。
ただもちろんそういったところも含めて修理していただける店舗はあります。
電話で問い合わせたり修理前に一言「True Toneも移植できますか?」と聞けば一発でわかります。
技術的な話になると、True Toneはオリジナルのパネルから移植する方法と、ゼロから復活させる方法の2つがあります。後者のほうが機器が高く、True Tone修理を取り扱っている修理店でもメニュー料金が高い傾向がありました。
安い店で画面修理をした後別店舗でTrue Toneの修理をされるような場合、画面交換をしてもらった店舗に一言言って割れた画面を返却してもらうと安く済むかもしれません。割れ画面の返却は大抵は無料で行ってくれると思います。
ただ、この場合交換に使ったコピーパネルがTrue Tone移植可能なものかどうかが確実ではないためあまりオススメはできません…
True Toneの消滅が気になる方は、画面交換からTrue Tone修復まで一貫してやっていただける修理店での修理をオススメします。
また、やろうと思えば自分で修理することも可能です。私は以前のXs修理の記事でもご紹介したとおり自前でTrue Tone修理機を購入しましたが、対象のコピーパネルによってはTrue Toneが直せないことも多々あります。
このTrue Tone修理機は復活タイプではなく移植タイプです。試してませんが8~11ProMaxまで対応できるそうです。
終わりに
もし画面を割ってしまった場合、保証に入っているならば一番は正規店修理です。
ただ、保証に入っていない場合端末修理はかなり高額になりがちです。
もし金銭面に多少余裕があるとか緊急性が特にない場合、どうせ非正規店でやってもらうならこういうところもちゃんとサポートしてくれるお店を選んでくださいね。
ちなみに今回の記事はディスプレイのTrue Toneについて深堀りしましたが、カメラのTrue Tone機能は画面を交換しても失われないのでご安心ください。
このブログではじめてそれっぽい記事を書きました。疲れました。